■第47回土曜講座 開催報告

・開催日時:平成27年11月14日(土)
【特別講演会】
 講演題目:日本経済の慢性病「デフレ」克服の処方箋
 −「失われた20年」を活力溢れる明日への 架け橋とするために
 講師:中曽 宏(日本銀行副総裁、武蔵高校47期卒)

 武蔵高校第47期卒で、現役の日本銀行副総裁・中曽宏様が、武蔵大学・同窓会共催の土曜講座で「日本経済の慢性病「デフレ」克服の処方箋」を講演されるとのことで、当日の会場は、多くの同窓生が詰めかけました。

 中曽副総裁は、バブル崩壊に始まる日本の金融危機や、その後のリーマン・ショックに伴う国際金融危機への対応に、ご自身の銀行生活の大半を費やされました。
 講演の中で、日本の“メルトダウン”に最も近かった時として1997年11月(この月は、三洋証券・北海道拓殖銀行・山一證券・徳陽シティ銀行が相次いで破綻)を挙げ、時の政策当事者として、(1)日本の預金者を守る=誰の預金も損失させないこと、(2)日本初の金融恐慌は絶対に起こさないこと、を誓ったと力強く話された姿に日本経済を背負う気概を感じました。
 また、当時は金融危機対応のため、銀行へ泊まり込む生活が続く中、夜明け前の一瞬、銀行内が静寂に包まれたその時に、ほっと一息コーヒーを飲みながら、朝焼けを眺めていると、心が落ち着き、頭に湧いてくるアイデアや考えをメモに記録して、今でも時折読み返しています、と静かに語られていましたが、その情景が映画のワンシーンのように私の脳裏に浮かび、当時のご本人への重圧がどれほどのものであったか伺い知ることはできませんが、思わず、カッコいいと心の中で叫んでいました。

 そうした魅力ある日銀の現役副総裁を土曜講座の講師としてお招き出来る武蔵大学・同窓会という組織は、本当に凄いなあ、と今回の講座を拝聴しつつ、再認識した次第です。

(報告者:久田信人 40回経済)