■第50回土曜講座 開催報告

・開催日時:平成28年11月12日(土)14:00〜16:00
・開催場所:8号館7階 8702教室
【講演題目】
 講座1  女性が働き続けること
 講師 小笠原悦子(第30回人文学部卒 株式会社フジタ)

 講師の小笠原さんは、男女雇用機会均等法(1985年施行)前に入社されているため、企業側の雇用及び制度の移り替わりを目の当たりにされた実体験をお聞きすることができました。
 女性の働き方をサポートする制度は、以前と比べて格段に整ってきていますが、一方で企業としては3歳まで育児休暇を取れる制度があっても、環境が整い次第復帰するのが礼儀、という言葉が、まさに現実だと思います。一方で、産む前の不妊治療や産前のつわりの重度に応じた対応など、まだまだ目を向けられていないところが多くあり、働き方改革は、男性の働き方改革と両輪でないとうまくいかない、という点は次の田中助教授の話にもつながるものでした。
 そして、「働かないことを選択できない時代」「女性の働き方は男性と比べると多種多様化」とおっしゃっている点も納得感があり、男性の働き方が多様化していくことが、今後の一つのキーになると改めて感じました。

 講座2
 男性学入門
 講師 田中俊之(武蔵大学社会学部助教)

 男性の「生きづらさ」改めて面白い視点でした。
 この「男性学」は日本では1996年ごろからとのことで、私は主に女性学を学んでいたため大変興味深く聞くことができました。
 男性が抱えている最大の問題点は「働くしかない現実」これがいつしか「働いていればいいという意識」という点です。
 平日昼間は、まともなおじさんは働いていると思われますよね、男性がスーツも着ずにうろついていたら、大丈夫かな、と思ってしまいますよね、お父さんが毎日定時に帰ってきたら、不安を感じますよね、との言葉、笑ってしまいながらも知らず知らずに自分自身そして恐らく多くの人が、男性に対して一定の見方をしていることに改めて気づかされました。そして、夫の家事や育児への参加意識は大きく変わっている(これは私も自分の父と自分の同期年代そして20代の後輩たちを見ると、本当に様変わりしています)にも関わらず、働く時間、という環境が変わっていないと、意識が変わっても現実は変わっていかないと納得しました。
 ワークライフバランスのLIFEには三つの意味「生命・生活・生涯」があり、仕事と生命のバランス、仕事と生活のバランス、仕事と生涯のバランスを考えながら働くことは重要だと思い、まさに最初の講義の男性の働き方が多様化していくことが解の一つだと感じました。

(報告者:安藤佳代、42回社会)