■鳥居 総一郎さん(28回経済)
一度は行ってみたい上高地。河童橋のたもとの「白樺荘」。
オーナーは、なんと! 同窓生だった・・・。

◆武蔵で見つけた大事なもの  

 ご自宅のある松本での展開も始まる。平成2年、「レストラン ル・ブラン」を創業し、16年12月「源池茶寮(げんちさりょう)」を開店した。ここで“武蔵”の登場である。鳥居さんは大学在学時代、謡曲部に所属していた。大きなお体からは想像できない。鳥居さんは実は他の大学の文学部で哲学を勉強したかった。しかし、家業を継ぐために武蔵の経済へやってきた。そして、武蔵の謡曲部と出会った。謡曲部には中世の哲学があった。自分のやりたかった事はこれだ! と直感し、「能」へとのめり込み、卒業後もずっと続け、この「能」の世界を新しい日本料理店「源池茶寮」に創ってしまったのである。ご自宅を数寄屋の心で改修したもので、調度は「能」に関連した調度で調えられている。「源池茶寮」は、北大路魯山人の「星岡茶寮」にちなみ、旧町名「源池」を合わせて命名したそうだ。ここに、鳥居さんの中の“武蔵”を見た。

能にちなんだ品があちこちに飾られている
能にちなんだ品があちこちに飾られている