■大竹 健次さん(26回経済)

新設された道の駅。生鮮を見抜く目は誰にも負けない。

 「相馬野馬追(そうま・のまおい)」で全国的にも名高い「南相馬市」は、まだ耳に新しい「市」である。平成18年1月1日、福島県の旧原野市、旧小高町、旧鹿島町の1市2町が合併し、「南相馬市」が誕生した。太平洋に面した「浜通り地方」の北部に位置し、東京からは290kmの距離であり、いわき市と仙台市のほぼ中間にあたる。
 2007年10月4日にオープンしたばかりの「道の駅・南相馬」で、駅長の職に就いている大竹健次さんを訪問した。

◆息子の就職が自分の転機に  
 昨年の2〜3月末の間、南相馬市の指定管理者「竃馬追の里」が駅長を募集した。新聞に載っていた公募記事を見た時、大竹さんは「この駅長にふさわしいのは自分しかいない」と直感したという。ご長男の就職も決まったことが、自分の転機を決意させた。
 大学を卒業してから、ずっと携わってきた仕事柄なのか、好きな温泉巡りからなのか、いつも「道の駅」に興味があり、あちこちの「道の駅」にも度々寄った経験があった。
 「我こそは」と、駅長に応募してきたのは、大竹さんを含めて38人であった。書類審査や筆記試験、そして論文を通過したのは5人、駅長候補はこの5人に絞り込まれたのであった。勿論、その中に大竹さんも残っていた。
 この5人の中で、誰よりも「経営知識の豊富さ」と「道の駅への熱い思い」が決め手となって、見事、大竹さんが「駅長の座」を、勝ち取ったのである。  

店内には物産品があふれている