■東京都・西東京市 吉川好英さん(44回経営)

真冬に頬張る鯛焼き、
しっぽからはみ出した餡子が焦げて香ばしい「鯛焼きのよしかわ」

「一匹くださいな」
「はあい、熱いから袋のここら辺持ってね」
小さなお客さんが、ちっちゃい手で握りしめていた代金を払う。
「はい、ありがとうございます」
「わたしもひとつ」「私は四つください」「お父さん、いくつにするの?」 「この前も美味しかったよ」
入れ替わり立ち代りお客が絶えない。

西武新宿線・東伏見駅前にあるアイスアリーナの広場に一台のワゴン車が店を開いている。車の横には「鯛焼き」の赤い旗が風に揺らいでいる。

吉川好英さんがこの店の主人である。ここで商売を始めて3年目、イワシの加工販売の仕事をしていた頃から独立を考えていた。もともと信州は飯田市の出身で「おやき」に興味を持っていたので、信州へ何度も訪れては、おやき巡りをし、「おやき博物館」も訪れた。

東京都・西東京市 吉川好英さん(44回欧米)
熱くなった焼き型に油を引く吉川さん