武蔵な人広瀬清隆

広瀬清隆さんサラリーマン音楽家 ‘廣瀬清隆さん’


 広瀬さん(34経済)は、埼玉県在住のサラリーマンです。
 5歳からピアノを習い始めて、高校生のときまで音楽大学進学を目指していましたが、父親が猛反対したため、やむなく武蔵大学経済学部に進学されました。
  卒業後は、製薬会社に就職したものの、演奏家になる夢を捨てきることができず、仕事の休みを利用してウィーンやハンガリーに出かけて勉強を続けました。92年からは「ウィーン国際音楽ゼミナール」に毎年参加されています。
  日本でもよい先生に恵まれ、最近はコンクールやオーディションでも評価を受けています。2003年3月には埼玉県音楽家協会の新人会員選考オーディションに合格し、定期演奏会で演奏されています。
  サラリーマン勤務の合間に練習するのは、大変な努力が必要だと思いますが、演奏を聴かれる方々に楽しんでもらえるよう頑張っています。

【経歴】
武蔵大学経済学部卒業

第13回国際芸術連盟新人オーディション合格
第26回家永ピアノオーディション合格
第4回新鋭音楽家協会新人オーディション合格
第2回レ・スプレンデル音楽コンクールピアノ部門第2位
第7回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選
第10回全日本ソリストコンテスト入選
第10回カワイクラシックオーディション優秀賞
ヴェルディ・百瀬喬ピアノオーディションA合格

本荘玲子、ウィーンにてA、ブランギンスキ、V、トイフルマイヤー、ハンガリーにてK、ドラーフィの各教授に師事。



平成19年8月、スイスの「HEXAGON誌」に掲載

 
「音楽への情熱を抱き、製薬業界で働く」 大手製薬会社の社員でありピアニスト、そして急性肝炎と闘った経験も持つ廣瀬清隆さん。音楽活動と仕事を両立しながら、この病気を患う患者さんたちに希望を与える活動をしています。 廣瀬さんは、子供の頃から音楽家になるのが夢でした。しかし父親の反対で大学では経済学を専攻。卒業後、就職をしてもなお、音楽への情熱を失わずにピアノの勉強を続け、今ではプロのレベルに達しています。廣瀬さんは大手製薬会社に21年勤務。東京でピアノの勉強を続けるかたわら、年に一回オーストリアの首都ウィーンで開催される、ウィーン音楽セミナーのマスタークラスに参加しています。また、ミネソタ州セントポールのハムリン大学、ミネソタ州立大学、上海音楽学院、リスト音楽院などでも研鑽を積んでいます。
 そんな彼が急性肝機能障害で倒れたのは4年前。突然の急性C型肝炎ウィルス感染の宣告に目の前が真っ暗になったといいます。しかし、ちょうどその時、廣瀬さんが勤める大手製薬会社がロシュのC型肝炎治療薬を日本で発売しました。 廣瀬さんはその新薬による6ヶ月の厳しい治療を、仕事や音楽を続けながら耐え、いまではすっかり完治して、元の健康を取り戻しました。 廣瀬さんは闘病中に得たさまざまな人たちからの励ましへの感謝として、コンサートチケットの売り上げの一部を杏雲堂病院肝炎研究基金に寄付しています。また、2003年には音楽活動での功績が認められて、ウィーン市長が主催するウィーン市庁舎でのレセプションに招待されました。 ちょうどこの年は1873年に開催されたウィーン万国博覧会から130周年に当たる年でした。

HEXAGON

 廣瀬さんの先祖河原徳立翁は、130年前のウィーン万国博覧会の陶器部門の責任者として、ウィーンを訪れました。 このとき欧州の一流陶器に刺激を受け、衛生陶器の必要性を痛感して帰国後に西洋陶器の会社を起業しました。 この事業は皇室メーカー大蔵陶園と関係が深くなります。ちなみに大倉陶園の創設者大倉氏と廣瀬さんの先祖は親戚になります。 こうした歴史を経てかつてご先祖がウィーンを訪れたことに因み、大倉陶園の食器を市長に献呈しました。 「先祖の魂が私をウィーンに連れ戻したのかもしれません」と大変感動したそうです。 今年の9月にはヤマハが主催する大きなイベントに参加します。 東京で開催されるジョイントコンサートでは、廣瀬さんを含め選りすぐりの12名のピアニストが演奏します。