■武蔵大学の体育・スポーツの歩み
  その3「四大学運動競技大会」

武蔵大学名誉教授 福本 久雄
(昭28〜40 高中専任・ 昭45〜平12 大学専任)

 武蔵の体育・スポーツを語るのに四大学運動競技大会を抜きにしては考えられない。今年は武蔵が当番校で「第59回四大学運動競技大会」(通称四大戦)が10月24日(金)〜26日(日)まで開催される。これを機会に四大戦を振り返ってみよう。
 私立の旧制高等学校の流れをくみ、同じ様な学生層、相似した環境を持つ武蔵、成城、学習院、成蹊は戦後新制大学を発足するに当り一時東京連合大学設立の構想もあったほどで、この四大戦は生れるべくして生れたといって良い。当時の四大学学長が新宿の中村屋2階に集り話し合って生れたのが、この四大戦だといわれている。また発足当時の学習院新聞(昭25年9月17日付)によると武蔵大学の提唱でこの大会が開かれるようになったと記されている。  

第11回大会(昭35)当番校武蔵 教職員ソフトボールチーム


第39回大会(昭63)当番校武蔵 審判長挨拶 福本久雄先生  提唱者としての栄誉を持つ武蔵ではあるが、いまだに残念ながら念願の総合優勝はない。一番成績の良い年は第35回(昭59)〜第37回(昭61)大会3年連続総合2位という時があったが、いつもは成城と3位4位を争っているのが実情である。
 なぜ勝てないのだろう。武蔵には馬術、ボート、フェンシングなどの部が昔から無いため参加できなかった。また最近では部員数不足で休部状態のため参加できず、正式種目の得点が伸び悩んでいる。去年の第58回大会の得点を見てみると、正式38種目中14種目に武蔵は参加していない。これでは勝てない。ちなみに他大学の不参加種目数をみてみると、学習院4種目、成蹊6種目、成城10種目だった。昔から武蔵にない運動部の不参加は仕方がないが部員数不足での不参加はなんとかしなくては勝目はない。

  在学生数が少ないため四大戦への参加者(含応援)が少なく活力が湧かないのも要因となっている。ちなみに平成19年度の在学生数をみると武蔵約4,300名、学習院約7,900名、成蹊約7,800名、成城5,300名。学習院、成蹊にくらべ約3,000名少ないのも部員不足に影響している。といっても学生数を増やすことは無理な話しで、現状で部員数を獲得することを考えなければならない。本気を出して部員勧誘をすればできない話しではない。聞くところによるとスキー部は現役・OB一丸となって勧誘に乗り出した結果、昨年・今年で12名が入部したという。
 もう1つの勝つ条件は一般種目にある。最近の10年間(49回〜58回)の武蔵の成績を見ると、総合得点3位が6回、4位が4回であるが、注目すべきは一般種目の優勝が3回、2位1回、3位5回、4位1回である。一般種目では、学習院と互格に戦っており、他の2校より優っている。昔から一般種目の武蔵といわれているように、武蔵は一般種目に活路を見出すべきである。それには体連本部の人達は大変であろうが5月に行われる学内運動競技大会を再構築する必要がある。最近では、学内大会の参加者が最盛期の10分の1に減ったとか、参加者の増大を量るべきだ。一般種目の優勝こそ武蔵の総合優勝につながるものである。
 4年に1回武蔵で開かれる四大戦にぜひ大勢の同窓生が応援に来ていただきたいと思います。私も参加します。