女性部会イベント芸術祭十月大歌舞伎観劇のお誘い

開催日時2019年10月5日(土)
開催場所歌舞伎座

昔むかし若かりし頃、勤めていた会社がちょうど歌舞伎座の裏にあって、その頃私にとって歌舞伎座は、毎日の風景に溶け込んでいて、あるな、くらいのものでした。それから何十年も経って久しぶりに歌舞伎座を正面から見上げると、その頃にはなかった感情が。日本の文化の圧倒的な存在感に思わず息を飲み、これから始まる舞台に期待は高まりました。

今回の女性部会のイベントは、その歌舞伎座で観劇とランチをしようというもの。『歌舞伎を見てみたい!』という声が多く初めての企画でしたが、たくさんの応募があり、いつもよりチケットを多く確保しての開催となりました。リニューアルしてから観劇に訪れる人の数も何倍にもなったそうで、地下鉄と直結して便利になった木挽町広場を抜けて、いざ歌舞伎座へ。

午後11時より昼の部は4演目あり、祝祭舞踊に始まり、荒事である勧進帳、早替わりの舞踊劇、江戸の世話狂言とどれも飽きさせないものでした。特に早替えの『蜘蛛絲梓弦』は、ご存じ片岡愛之助が5役を演じ分け、千筋の糸を繰り出しての迫力ある立ち廻りは圧巻でした。三味線や太鼓、柝やツケの効果音の凄さ。更に舞台美術の驚くほどの鮮やかな色・色・色・・・。独特の言い回しや言葉(特に成立年代の古い演目は古文の授業の様!)が分からなくても十分楽しめました。

幕間でとったランチは、『お食事処花籠』さんが特別にご用意いただいたもので、食事の時間が短い中でスムースに着席、食事を始めることが出来ました。毎回楽しみな食事の席でのおしゃべりは、今回プレメイト生で参加された方の、武蔵が大学として始まった頃のお話で、知らない時代の武蔵に思いを馳せながら、和やかに食事は進みました。その頃の同級生に会えるかと来られたそうで、『もっと同世代の参加があればいい』とおっしゃっていました。

初めての歌舞伎鑑賞だった方も多く、また別の演目も見てみたいね、と早くも第2回目の企画も期待しつつ解散となりました。

今回は初の試みで歌舞伎鑑賞をしましたが次回の女性部会のイベントは、劇団四季の『ライオンキング』です。手間のかかるチケット入手や食事の手配は同窓会にお任せで、楽しんでみてはいかがでしょうか。

(報告書:阿部 有美子 40回日文)

※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。