白雉教育会定例研究会

開催日時2019年10月13日(日)14:00~
開催場所8603教室
内容詳細定例研究会 (8603教室 8号館6階)
(1)講演会 「キセキの高校」の作り方
 講師:東京都立大山高等学校 
 前校長 小山 秀高 先生
(武蔵大学人文学部日本文化学科 
 昭和58年卒業 31回生)
(2)情報交換会

今回の研究会は台風19号が関東地方を直撃通過後の翌日開催でした。交通機関の運行情報を見ながらの開催決定でした。昨年は台風24号が接近するとの情報が寄せられる中での開催でしたので、事務局としては2年続のひやひやの対応でした。当然のことながら毎回楽しみにしている懇親会も昨年に続き中止でした。

しかし、このような状況にも関わらす、遠くは愛知県から運行再開直後の新幹線に飛び乗って参加された若手の中学校の先生がいました。武蔵卒業生のたくましさを感じました。

本会は武蔵大学卒業の現職・退職教職員を中心に大学関係者・教職を志している学生が参加する教育活動に関する研究会です。今年度定例研究会が10月13日(日) 14時より大学8603教室にて、現役学生を含めて20余名が参加しておこなわれました。今回は「『キセキの高校』のつくり方」をテーマに、東京都立大泉高等学校・付属中学校 非常勤職員 小山秀高氏(本学31回・日本文化卒)に、東京都立大山高等学校の校長として6年間の取組・実践の講演から始まりました。先生は「かわらない高校を変えるには、校長になって変える」という確信を持ったのは、新任以来赴任先の高校で「変えるための努力」を重ねてきた結果と力説され、前述の大山高等学校の校長に赴任した直後から『キセキの高校』創りを実践されてきたことを具体的に情熱的に終始語ってくださいました。小山先生の校長としての

実践・取組ですので、教諭のまま定年退職して、現在も非常勤講師として毎日生徒と向き合っている者(私)としてはドキドキものでした。多方向の実践・取組を聞いて、参加者それぞれの教師としての資質を高めていく糧としての研究会の役割を十分感じた瞬間でした。

なお、『キセキの高校』のとは、日本経済新聞(電子版も)で5回にわたって連載された小山先生の実践記録記事のタイトルです。

講演に続いて情報交換会がおこなわれました。始めに、この研究会に初めて参加された4名の方(臨任教諭、初任教諭、中堅教諭、再任用校長と多彩!)から、自身の自己紹介、実践・取組・課題報告をいただきました。

次に、人文学部英語英米文化学科2年生・木村君が研究テーマ『障害者教員研究にふれて』をプレゼンしました。(木村君は車椅子で生活しています。)続いて、人文学部日本・東アジア文化学科2年生・吉田さんが、8月下旬に実施された『武蔵大学教職課程 丹波山村合宿報告』をプレゼンしました。(この合宿には、私を含めて3人の白雉教育界会役員も参加しました。)二人の学生の堂々とした発表内容・態度に感動を覚え、将来が楽しみになりました。

研修会の締めくくりとして武蔵大学白雉教育会顧問・保積芳美氏より指導講評をいただき定例研究回は閉会しました。なお、同窓会会長・吉田俊雄様には研究会の最後まで参加していただき、教育現場の課題に対する関心の高さにあらためて敬意を表したいと思います。

午後5時過ぎには研修会が終了し、中止された懇親会に思いを馳せながら、皆さんは帰途につかれました。

今後も、若手現職の先生方、現職学生のために、さらなる研修会を計画・実施していきますので、ご期待ください。

追記:本文中の『丹波山村』ですが、東京都奥多摩に隣接する山梨県の人口560人ほどの小さな村です。その小さな村に、村唯一のパン屋さん『きのしたベーカリー』があります。

何と、ご主人は『武蔵大学OB』です。青梅街道を2時間ドライブすると丹波山村に着きます。焼きたてのパン、美味しいですよ!!(私は、合宿後、再度、夫婦で訪れ、味を再確認しました。)

報告者:白雉教育会事務局 杉本範雄(21回経営)

※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。