第16回 古橋先生を囲む会

開催日時2019年12月7日(土)15:00~18:00
開催場所1401教室
参加人数16名

今回の発表者の重田さんは群馬県前橋市富士見町の出身。
発表のテーマは重田さんが幼少期に慣れ親しんだ郷土かるたでした。群馬県では日本で最も多くの郷土かるたが作られ、その数は100を超え日本全体の約二割を占めます。かるたには競技大会があり、子供たちは必死に覚え、練習します。群馬県出身者に「つる舞う形の群馬県」と言ったらなんのことだか直ぐに解ります。これは群馬県の郷土かるたで最も有名な「上毛かるた」の競技大会の最初に読まれる空札で、群馬県が鶴の舞う形に似ていることに由来しています。地元には地元のかるたがあるため、重田さんは「富士見かるた」と「上毛かるた」の両方を覚え、練習したそうです。郷土かるたは繰り返し何度も読んで聞いて遊んで競技に出て、そのうち自然と郷土に関する知識や愛着が育っていくのだそうです。

間近に赤城山を望む富士見町、「あかぎさん」ではなく「あかぎやま」と読むことを力説し、行きに対し上りばかりの帰りは2倍の時間がかかる自転車通学、333段の階段を上る陸上部の特訓を生き生きと語った重田さん。話から山に囲まれた大自然の風景が自然と見えてきました。重田さんが生まれた時に自宅の庭に植えられた「しだれ桜」が大きく育っていることなどを聞くにつけ、まさに故郷とともに生きているのだなと感じられました。多くの参加者とともに大盛況のうちに終わった今回の発表に、おそらく重田さんの感じている郷土愛を皆が共有する2時間だったのではないでしょうか。

(報告者:石井 貢 38回日文)

※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。