古橋先生を囲む会(第20回)

開催日時2024年5月11日(土)15:00~18:00
開催場所1401教室
参加人数9名

2013年から開催されているこの会は今回で20回目を迎えました。
今回は、山田彩加さんから『可能性を秘めたアウトサイダー・アート=障がい者アートを中心に』と題した発表が行われました。山田彩加さんは34回日文 山田(旧姓笠原)幸子さんのお嬢さん(2023年3月慶応義塾大学卒)で、今回の発表は卒業論文に基づくものです。

多くの出席者にとってアウトサイダー・アートは初めて耳にする言葉でした。言葉の定義とともに、その作品は私たちの身近に存在し、それと気づかずに見ている場合もあり、その気づきによってアウトサイダー・アート、特に障がい者アートに興味を持ち、その可能性について考えるに至った経緯が紹介されました。発表の中ではいくつかの作品も紹介され、その作品が障がいの発露であったり治療によって生み出されたりする場合もあることも説明されました。
発表を通じて、アウトサイダー・アートと美術史との関連、治療によって生み出された作品が商業的に扱われることと作品自体の評価は、作品論と作家論の関係性にも類似するなど議論を深めることとなりました。

次回の開催は、12月7日(土)となります。発表者は、詩を書くことを通じて研究活動を行っている情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科教授の松井茂さん(47回日文)の予定です。
テーマ:「コロナ禍のもとで、蜃気楼を待ちながら」
内 容:富山湾からライブ配信されている、蜃気楼の作品について書いた文章をもとにした内容
http://mirage.yamashita-kobayashi.com

(報告者:柴崎(旧姓永田)美穂 34回日文)

※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。