講師：前八王子市長　黒須隆一 氏（12回生 経営）

内容詳細：
若いころにはレースに熱中し1969年 日本グランプリ クラス優勝 、1971年 第18回 マカオグランプリ 準優勝 といった華々しい戦果をあげられています。2001年には「20世紀のドライバー100名」に選ばれました。

建設業のご実家に生まれた黒須さんは若い頃は実家を継ぐべく厳しく指導を受けました。縁があり1975年から市議会議員を3期12年勤められた後、都議選に打って出るも落選。8年間の浪人を経験しましたが、この時の経験がその後政治家として生きる覚悟を与えてくれてとても大きな学びがあったとのことです。

その後、都議を2期8年務められた後、八王子市長選に打って出ることになります。
市長としては、3期12年「株式会社八王子市」との認識のもとコスト、スピード、危機感を重視し、徹底した職員の意識改革を進めました。職員の民間派遣等行い12年後、財政健全化を達成しています。
前例踏襲の打破を目指し、判断基準を「市民のためになるか」とし法律や条例を変えることも辞さない姿勢で取り組みました。
全国で初めて、不登校児・生徒を対象に通えるようにした小中一貫校を開校。国の構造改革特区構想に、不登校の児童生徒に合った教育課程の実現に向けた規制緩和を提案もしています。

リーダーとは、
状況を適切に「判断」して「決断」すること「責任」をとること、この二つである。決断したら「ぶれない」ことが大切であるということをお話いただきました。

「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きる資格がない」（レイモンド・チャンドラー）この言葉がお好きだそうです。厳しい社会を生き抜くためには強さが必要だが、同時に弱者へのいたわりも忘れてはいけないということです。

（報告者：伊藤正晴　38回社会）