私達は、武蔵大学29回生、広告研究会15期生です。現役の頃は、素敵な先輩と元気な後輩に挟まれて割と地味な代でしたが、ただ一人いろいろな意味で異次元のスケールで活動を引っ張ってくれたのが小林氏です。その彼が病を得てから、何かと集まる機会が増えました。
今回は、京都の小林宅を訪ねる一泊旅行を敢行することになり、旅券・宿泊先手配、旅程の企画、会計係等、それぞれの役割も決めて、現役時代の合宿さながらの準備が始まりました。
当日、「昔、合宿の時よくここに集まったよね」と言いながら、アラ還の男女がウキウキと東京駅の『銀の鈴』の下に集合し、いざ出発です。
京都駅に着き、まずは京都タワーに向かうと、社会科見学の小学生の群れと遭遇してびっくり。昼食はコスパ最高、見た目も味も京都らしい和定食を堪能。午後は、一部女子の要望で晴明神社にて国宝級の若者の直筆絵馬を写真に納め、永観堂では目に鮮やかな青紅葉と池の蛙の鳴き声に癒され、さらに龍パワーがハンパないと評判の神泉苑へ。
夕食は、小林氏行きつけの中華料理店で、美人の店主が裏メニューまでご馳走してくれて、料理もお酒も美味しく頂きました。
翌日、午前中に八坂神社、知恩院、そして女人守護の市比賣神社にもお参り。昼は西陣の料亭で懐石料理を頂いて、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
思えば、小林氏を囲んで食事しただけで、かえって疲れさせたかしらと、ちょっぴり反省しながら、卒業後37年、皆それなりに老けたけど、何だかんだで仲のいい私達を確認できた旅でした。

(報告者：粟津 照美 29回欧米)