白雉教育会定期研究会2020年度

開催日時2020年10月3日(土)20:00~
参加人数約60名
定例研究会 講演会 「ゴリラが見える人々」
~武田先生が本学の教育を通してめざしてきたことを語ってくださいます。~
 前 武蔵大学人文学部教授 武田 信子 先生

今回の研究会は、 zoom を利用した『リモート』で実施されました。その直接の原因は「新型コロナウイルス感染防止のため」ですが、かねてからの課題として地方在住会員の方々が参加しにくいことがありましたので、それを解決する手段としても有効と判断して、実施した次第です。

また、今回特に工夫したことは「黒澤英典武蔵大学名誉教授」に参加してもらう為の準備と当日の方策でした。「新型コロナウイルス禍」の最中に、ご高齢の黒澤先生に安全に参加いただくことに苦心いたしました。私たち、白雉教育会役員2人が黒澤先生宅を訪れWifiの確認や利用できる機器の確認をしました。そして、研究会当日、私たちは再び黒澤先生宅を訪れて、応接間をリモート研究会実施本部とさせていただき、パソコン2台で講演会の準備をおこないました。また、お宅の大画面テレビにwebカメラを設置し、(ソーシャル ディスタンス確保のため)5mのケーブルでパソコンと接続し、黒澤先生専用のテレビ会議システムとしました。

前置きが長くなりましたが、10月3日(土)20:00から、「2020年度 白雉教育会定期研究会」がリモートで始まりました。参加者数は約60名で、北は北海道・北見市、南は沖縄県・那覇市と全国各地からの参加でした。今回の研究会は、「前武蔵大学教授 武田信子」氏の講演が中心でした。演題『「ゴリラが見える人々」が育つには』のもとに、1時間熱弁をふるっていただきました。武田先生はご自身の豊富な海外諸外国の教育制度視察・研究をもとに、武蔵の学生をどのように導き、そして学生が自ら考え・動き、学校教育現場で活躍できるようにするにはどうしたらよいかを、取組実践を多様な資料をwebカメラ越しに示しながら、発信されました。特に先生のオランダ・カナダの教育システムに対する考察・分析は参加者をうならせました。

武田先生の講演後、10分間のブレイク・セッション(参加者を4人一組としてのグループ討論会)に移り、各グループとも活発な意見交換をしました。(と想像します。 他のグループの様子は見えませんので)

ブレイク・セッションから、皆さんが会議(画面)に戻ってきて、武田先生へ質問や、各グループの討議結果報告がありました。その後、黒澤先生から全体講評をいただきました。

先生は、全国各地が活躍している先生方を誇りに感じており、教育活動を通して、今後の日本を健全な(2度と戦争を起こさない、しない)国にして欲しいという言葉で、研究会を結んでくださいました。

白雉教育会としては、今回の研究会の成功をもとに、今後の定期研究会をより発展させるべく知恵をだしていこうと思っています。

(報告者:事務局 杉本範雄 21回経営)

※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。