第15回総会千葉県支部の集い

開催日時2023年2月18日(土)11:00~14:00
開催場所山崎製パン企業年金基金会館
参加人数36名(同窓会役員2名会員34名)

◎開催状況
森亮二幹事の総合司会、根津久一郎支部長の挨拶で第12回以来の対面開催となった。
第1部で前年度事業実績、今年度活動計画を外谷尚幹事が、前年度会計報告、今年度予算を川上俊行会計幹事から説明し承認を得た。
全員留任の役員紹介後、高田淳副支部長の紹介で第二部の角田寛和幹事の講演会「武蔵大学とワールドカップ」(詳細後述)が始まり、第三部昼食会は坂口靖副支部長の司会で、矢田稔同窓会会長から同窓会活動を更に盛り上げていきましょうと挨拶をいただき、時節柄、根津支部長がお茶での乾杯を行い、お弁当を囲んだ。近況などの歓談が行われ、恒例の写真撮影、武蔵讃歌、最高齢の中締めで相吉孝治さんから若い皆へとエールを頂戴した。
(事務局長 丸山正晃 33回経済)

◎講演会報告「ツンさんの 熱意に鼻の奥が ツン」
 うららかな春の陽ざしが降り注ぐ中、3年ぶりとなった対面での総会に続き、いまや時の人となったちょんまげ隊長ツンさんこと角田寛和氏による講演会が行われました。
タイトルは「武蔵大学とワールドカップ」。ちょんまげ、甲冑姿と言うトレードマークのいでたちで、たくさんの画像を映し出しながら、熱く語っていただきました。

 サッカー日本代表のサポーターとして、ちょんまげ姿で応援を楽しんでいた角田氏は、東日本大震災をきっかけに、それまで興味の無かったボランティア活動へ導かれ、「被災地の子ども達をワールドカップに連れて行く」活動も始めます。

 年月が経っても復旧が進まず、報道にも取り上げられない被災地の被害状況と、そこで育つ子ども達のことを知らせたいとの思いから、映画「MARCH」を製作し、上映を重ねている経緯など、ちょんまげを振りながら熱弁。

 さらに、ボランティア活動が大きく拡がっていったのは武蔵大学同窓会と関わりがあったと話を続けます。それまで大学との関わりは薄かったものの、同窓会千葉県支部に誘われた事から、多くのお付き合いが生まれ、支援の輪が広がっていったそうです。

 昨年のカタール大会には、五つの被災地の子ども達の参加が叶いました。その子どもたちがスタンドのゴミ拾いを行ったことが世界的に報道され、ネット上でも大きな反響を呼びました。

 今や多くのメディアで取り上げられる存在となった角田氏ですが、「自分が有名になったことではなく、被災地に関心を持ってもらえたことが嬉しい」と語ります。「好きなことをしているだけ」「自分は一介の靴屋のおやじ」とあくまでも謙虚。

 FIFAファン賞に選ばれて、授与されたメダルを掲げながら、「このメダルはボクのものではありません。武蔵大学つながりで協力して下さった皆さんのものです」と語ります。その言葉が本心から発せられていると感じ、感動の涙で、鼻の奥がツーンとなりました。涙をそっとぬぐったのは、私だけではありませんでした。

 困っている人に思いを寄せるやさしさを持ち、課題に対して考え抜き、静かに粘り強く実行する。反対にあっても争わず工夫し、自分の業績を誇ることなく、周りへの感謝も忘れない・・・・角田氏は特別な人だと思っていましたが、お話を聞くうちに、武蔵大出身者に感じるのと共通のものがたくさんあると気づきました。
 それは「武蔵ブランド」とも表現できる独特の「穏やかさ」。周りの評価に振り回されず、実直に自らの考えを進めてゆく大人のイメージです。

振り返れば、同窓会で皆様とお話した後はいつも、穏やかで温かな気持ちになっていました。武蔵大学の素晴らしさを再確認出来た、貴重な春の一時間でした。
(幹事 関口芳子 36回社会)

※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。