• 開催報告

第63回土曜講座

開催日時2023年2月25日(土)14:00~16:00
開催場所武蔵大学1号館1002教室(1号館地下1階)

【第一部】14:10~15:00
講演題目:ヘルスケア事業の目指すべき道
講  師: 渡辺 一郎(第33回経済学部卒、帝人ファーマ株式会社代表取締役社長)

【第二部】15:10~16:00
講演題目:フィジカルリテラシーからみるスポーツと健康
講  師: 森 健一(本学リベラルアーツアンドサイエンス教育センター准教授)


【第一部】ヘルスケア事業の目指すべき道
帝人という会社は、繊維・製品事業の会社だと思っていたが、1970年代に多角化を目指し、石油開発、食品、情報、医薬、化粧品など多岐に渡ったが、その中で大きく花開き実を結んだのがヘルスケア事業(=帝人ファーマ㈱)だった。
ヘルスケア事業の戦略は、ニッチなマーケティング、例えば池を見つけ、それを川にして、さらに大洋にするというやり方で、決して大手と戦わないという方向を取っている。
ヘルスケア事業は、医薬品と在宅医療を持つ事業であり、普通は医薬品なら医薬品だけ、在宅医療なら在宅医療だけだが、医薬品と在宅医療ビジネスを結び付けたユニークな事業である。
今後は、すべての医療事業者から患者さんまでカバーできるビジネスモデル(=地域包括ケアビジネス)を目指していて、今後は病院で最後を迎えることではなく、地域・在宅で健康長寿を全うするという動きにしていきたいと考えている。
渡辺社長が最後に皆さんに伝えたいことで、環境変化の激しい時代には①みる(現実直視)②わかる(腹に落とす)③きめる(実行する)④うごく(実現する)ということが大切だという4つの言葉が印象に残りました。
今までは死ぬときは大きな病院だと思っていたが、自分の家で亡くなるのは理想的だと思い、まだまだ地域包括ケアビジネスはまだまだやることが一杯あるといったが在宅医療の事業を強化し、着実に我々がお世話になれるビジネスモデルになってもらいたいと思いました。

【第二部】フィジカルリテラシーからみるスポーツと健康
2019年の厚生労働省の調査によれば、日常的に運動習慣がある人は男性が33.4%、女性が25.1%。男性は3人に2人以上、女性は4人に3人は運動習慣がないということになる。フィジカルリテラシーとは、身体活動や運動、スポーツを楽しく行うことができる基本的な能力のことで、単に運動能力やスポーツスキルを高めるものではなく、からだ(基本的動作)こころ(意欲・動機)あたま(知識・理解)なかま(社会性)ということを自分自身で築き上げていくことである。
一つ目の問題なのは、子供の体力のことで小学校5年生の体力測定で50m走・立幅跳び・ソフトボール投げ1980年から2020年と比べてみると、50m走・立幅跳び1990年代にもどってきているが、ソフトボール投げだけが右肩下がりになっている。面子とか石投げしなくなっているので、指の動作はよくなっているが、投げるということをしなくなっているので下がっているのが危惧する問題である。
二つ目は2025年問題で少子高齢化と超高齢化社会で、医療の問題、介護の問題、社会保障費の問題が出てくるが、これらの事に関して、若者たちが支えていくのが当たり前だが
高齢者が自分で自分の事を支えていかなければならないと思った。
例えば、死因別死亡率、がん。心疾患、脳血管疾患の死因が三大疾患だが、65歳以上は老衰が増えている。いかに老後に障害を抱えないで、寿命を延ばすのが大事であり、それには、身体活動やスポーツを意欲的に行う心理的な側面(動機付け、自信)、仲間と一緒にスポーツを楽しむ社会的な側面、健康やスポーツなどに関する知識や理解する力などの学びの側面が大事であると思った。
人生100年時代に求められていることは活動的で健康であり、“一生涯現役”であるということで、自分自身の体を大事にすることが大切であるということがわかった。

(報告 ゼミ・演習部会担当)

※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。