開催報告
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生涯学習講座
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第22回生涯学習講座古代史探訪―その5 小さな疑問が歴史を変える =倭国から日本国へ=
開催日時 | 2020年2月15日(土) |
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開催場所 | 1号館1203教室 |
内容詳細 | 講師:田尻英敏(20回経済・同窓会副会長) |
参加人数 | 34名 |
「大化の改新虫(むし)5(5)匹(ひき)」と覚えている方も多いのではないでしょうか。でも、田尻さんは、「大化の改新はなかった」と、おっしゃいます。歴史は改ざんされているのではないか、特に古代史は謎の部分が多いと、独自の視点で膨大な資料にあたり、所縁のある地に足を運び考察してきた田尻版古代史探訪、今回は5回めです。
「倭国」から「日本国」へどのようにかわっていったのかを、日本書記や中国の書物などを読み説き、解説してくださいました。
「倭国は1世紀から7世紀中葉まで継続した。しかし、王は万世一系ではなく倭国内各勢力の共立により即位していたのではないか」
「白村江の戦以降の気になる事項」「気になる事項をすべて解決する、仮説・新大和連合構築の条件」「天武天皇による壬申の乱後の集大成」
「倭国の終焉と日本国」……このような項目でお話しくださいました。
壬申の乱以降、九州の地名を大和に移した証として示してくださった地図は、地名だけではなく、その位置や並び方まで一致するので驚きました。阿倍仲麻呂の「天の原 ふりさけみれば春日なる 三笠の山に いでし月かも」という和歌の解釈にまで及び、白熱した2時間でした。
新型コロナウイルス流行のさなか、34人もの方々が参加して下さり、皆熱心に質問をしていました。田尻さんに感化され自分なりの歴史解釈を述べる方もいました。古代史を考えるうえで、やはり大事なのは「その時代を生きる人の心」ではないかと感じました。今後、私達はどう生きるべきか、そんな宿題をいただいたような気がします。商工中金では、4店舗もの支店長をお務めになった田尻さんから、歴史の疑問を解明するおもしろさを教えていただきました。
報告者:村松 真貴子 28回日文
※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。