開催報告
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第67回土曜講座
開催日時 | 2024年8月31日(土)14:30~16:30 |
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開催場所 | 武蔵大学1号館1階1101教室 |
「40代50代からの人生の変え方」
登壇者:庄司昌彦氏(本学社会学部教授)/角田寛和氏(34回経営)/岩本義弘氏(45回日文)
講演会前半は3名の講師がこれまでの経歴や現在取り組んでいることなどをショート講演されました。
<角田氏>
まず、能登半島地震のことを写真や動画を交えて紹介されました。(地震発生から半年後の)7/12時点の映像では復旧・復興が全くといっていいほど進んでおらず、倒れたままのビルやがれきの山など、つい昨日地震が発生したかのように見てとれました。
これは東日本大震災の半年後とは大きな違いだと話されていました。
そのような中で、被災地の子供たちをパリ五輪のなでしこジャパン観戦ツアーを東武トップツアーズと企画し、5人の応募があり、渡仏したことも話されました。
単に観戦ツアーに行くのではなく、被災地の現状を伝える機会を作り、市役所などを訪問されたとのことです。
<岩本氏>
南葛SCの経営を通して、中東など全世界的な交流がある一方で、キャプテン翼の権利関係の業務も行っているとのことでした。
現在、東京23区初(葛飾区新小岩駅近く)のサッカースタジアム建設が進んでおり、今後ホームグラウンドになることから、機運が高まっていくことが予想されるとのことでした。
今回のテーマに絡めて、岩本さんの転機は高校2年生の時とのことです。家庭の経済事情により生活が一変してしまい、高校卒業後は新聞配達の住み込みアルバイトや、メディア関係での月20万円のアルバイトなど、様々な社会経験をしたことで転機を迎えたそうです。
<庄司氏>
東京都葛飾区立石出身で、先程岩本さんと話したところ、南葛SCの事務所ともとても近いことがあり、急に親近感が沸いたとのことでした。
浪人をする中で、シンクタンクに入りたいと思ったとのことで、専門はまちづくりの一環で地域情報化を研究テーマとしており、政府のデジタル化推進などの要職を歴任されたとのことです。
今回のテーマとも関連しますが、41歳の時に大学を移って研究所勤務から大学教員になって、転機を迎えたそうです。紆余曲折の20代、自分の旗を立てた30代を経て、人生100年時代をどう生きるかについて話されました。その中でも他の2人の講師とも共通されますが、自分の仕事とは関連が薄いことも体験したいと仰っており、人生を変えることに必要だと切に感じました。
後半は3人の講師による座談会形式の講演でした。
その中で、「なぜボランティアをやることになったのか?」という問いに対して
角田氏::神大大震災発生時時、お姉様が現地に住んでおり、支援したいと申し出て断られたことがあった。そういう過去もあって、ボランティアなどやらないと思っていたが、一度偽善でやってみようと、東日本大震災で発生1週間後に被災地に(自ら営むお店の)靴を持っていったことがきっかけで始めた。
また、現在は団体を作らずに運営しているが、法人格を持っていないからこそ情報発信が大切だと考えている。
岩本氏:偽善を貫くことも大切ではないか。
本業以外のことをやるのは、後に自分の柱になる可能性があると思う。とのことでした。
つづいて参加者から予定時間をオーバーするほど質問が相次ぎました。
その中で「人のつながりはどのように意識しているか?」という問いに対しては、
・情報発信を常に忘れないようにする。
・太い結びつき、次に何をするかを考えること、という回答がありました。
最後に、今回のテーマに関連して「40代・50代からの人生の変え方に必要なこと」について、3名の講師から発言があり、閉会となりました。
角田氏:空気を読まずに初志貫徹で実行することが大切。また誰かを頼ることも大切であるし、どんなことでも一生懸命やることが大切である。
岩本氏:(普段の興味とは異なる)全く違うジャンルのエンタメを見ること。たくさんの人に会うことが大切。
庄司先生:関心を広く持つこと。つながりを大切にすること。負けを認めることが自らを変えることにつながる。
(報告者:間所達郎 55回社会)
※平成30年12月以前の開催報告は、旧サイトでご確認下さい。